こんにちは、りんです。
ビッグベンの横にある“UK Parliament(英国国会議事堂)”は一般の人でも見学することができます。Westminster(ウェストミンスター)宮殿内にあり、巨大なステンドグラスや彫刻、多くの絵画にモザイク画と、国会議事堂というよりはお城や宮殿のように豪華で、観光にも勉強にもなる一石二鳥なところでとても良かったので紹介したいと思います。
ウェストミンスター宮殿というだけあって素人ながら建築や内装も超一流という印象を受けました。
1. UK Parliament(英国国会議事堂)とは
ビッグベンの隣にあるイギリスの国会議事堂。
巨大なステンドグラスや彫刻、多くの絵画にモザイク画、と国会議事堂というよりはお城や宮殿のように豪華。
現在の建物は1834年に焼失したウェストミンスター宮殿を建築家Charles Barry(チャールズバリー)が再建したもの。
国会議事堂という名前に捉われず、観光地としてもとても良いので是非おすすめしたい場所です。
国会が行われ議員たちが実際に座る議会場も見学することが出来ます。
入り口は少々分かりづらいですがGoogle mapで”Cromwell Green(クロムウェルグリーン)”と検索すると出てきます。
- 規模 小★★★★☆大
- 人の多さ 少★★★☆☆多
- 見る時間目安 1〜2時間程度
- 入場料 大人22.5ポンド(音声ガイド付きの場合)※予約が必要
- 音声ガイド あり※予約時に指定が必要
- 公式HP https://www.parliament.uk
- トイレ 地下にあり(無料)
- 写真撮影 一部エリアで可
すぐ近くのウェストミンター寺院の紹介記事はこちら↓
2. 英国国会議事堂までの行き方と営業時間
住所:2 St Margaret St, London SW1P 3JX イギリス
・Jubilee line, Circle line, District line
Westminster駅から南へ徒歩4分
Google mapで”Cromwell Green(クロムウェルグリーン)”と検索すると出てきます。
公式HP(https://www.parliament.uk)のチケット予約画面をご確認ください。(次項で詳しく説明)
基本毎週土曜日10:00-17:00頃のようです。
公式HPにも明記されていませんでした。
ちなみに公式HPで360°バーチャルツアーも体験できるので、気になる人は見てみてください。
https://www.parliament.uk/visiting/virtualtour/
3. チケットの取り方
・手順1. 公式HPへアクセス
公式HPトップページの”Menu”を選択↓
・手順2. visitを選択
・手順3. “Tours”を選択
・手順4. 参加したいツアーを選択
音声ガイドを使ったツアー(multimedia tour)であれば自分のペースで回ることが出来ます。私はこれを選びました。実際の案内係に同行するツアーはこの上の”Guided tours of the palace of Westminster” を選択しましょう(ツアー時間:1.5時間)。↓
案内係と回るツアーの方が予約が取りづらそう(先の日程まで埋まっている)でした。また、UK在住者向けの無料ツアーもあります(↑画像下”Inside UK Parliament guided tours – Free for UK residents”)。
・手順5. 日時を選択
カレンダーが表示されますので、日程と時間を選択しましょう。15分単位で取ることが出来ます。予約は2ヶ月程度先までしか出来ないようでした。
時間選択画面↓
予約時間20分前までに到着している必要があるので注意しましょう。
おそらくセキュリティチェックに時間がかかるためです。
ちなみに私はその場でその時間の予約を取ったため、物理的に少し遅れるしかなかったのですが特に問題はありませんでした。
・手順6. ツアータイプを選択
割引適用者でない場合は”Multimedia Tour Tickets”を選択してAdultを選びましょう。60歳以上、学生、子ども(5-15歳)等割引を受けられる方はその下の”Multimedia Tour Concessions” を選択しましょう↓
・手順7. 支払い方法を選択
↑支払い方法を選択しましょう。カードであればカード情報の入力に進みます。
・手順8. 必要情報を入力
カード情報の他に、氏名・電話番号・emailアドレス・在住国・郵便番号(post code)などを入力する必要があります。
予約がうまくいかない場合は理由として「カード番号などの情報が間違っている」や「CVC(カード裏の3桁の数字)を入れ忘れている」等が挙げられますので、上手くいかない方は今一度チェックしましょう。
・手順9. 予約完了-チケットを受け取る-
予約が完了したらeチケットがメールで届きますので保管しておきましょう。入り口でeチケットのバーコードを読み込んでもらうことで入場出来ます。
予期せぬトラブル(メールが来ない等)に備え、チケット予約時に画面に表示される予約番号もスクショしておくといいでしょう。メールが来なかった時に問合せをする場合や入り口で説明する時などにあると良いです。
4. 訪れる際の注意点
1. 予約が必要
上で手順を説明しましたが、中に入るには予約が必要です。公式HPから日時を指定してチケットを予めダウンロードしておくようにしましょう。
なお、音声ガイドを希望する場合は予約時に指定する必要があるのでご注意ください。※日本語の音声ガイドはありません。
私の場合、たまたま通りかかった時にここの存在を知り、その場で公式HPから予約をしました。飛び込みでも問題無いかもしれませんが、入場人数に制限があるようなので事前予約するに越したことはありません。
予約用二次元バーコードが掲示されています。私と同じようにその場で予約しているっぽい人たちが結構いました↓
2. 入り口が少々分かりづらい
入り口は少々分かりづらいですがGoogle mapで”Cromwell Green(クロムウェルグリーン)”と検索すると出てきます。地図は↑に貼り付けています。
ここでチケットを提示して入ります↓
入り口から中の案内係まで、ここの人は皆愛想が良くて優しい方ばかりでした。
3. セキュリティチェックがすごく厳しい
入り口でチケットを見せ中に入ると10人ほどの列ができており、中に入るまでに5分くらい待ちました。
実は入る前にセキュリティチェックがあるのですが、これが「これから飛行機に乗るの?」というくらい厳しく、空港でのチェックと同じ様に「荷物と上着をベルトコンベアに通して、自身も金属探知機をくぐる」必要がありました。
中にはクロークらしき場所も見当たらなかったのでお越しの際は軽装で行った方が良いかもしれません。
国会ともなるとセキュリティも最高レベルになるんですね。
ベルトも外す必要がありました。
4. 日本語の音声ガイドは無い
入場したら音声ガイドありで予約したかどうか聞かれるので、ありであれば必要である旨を伝えましょう。受け取り口へ誘導してくれます(と言っても目の前にありますが)。
入場するとすぐに音声ガイドの受け取り場所があります↓
音声ガイドは入場予約の際に一緒に予約をする必要がありますが、言語は入場後に選ぶことになります(音声ガイド受付の人に聞かれます)。残念ながら日本語のガイドはありません。
サイトによると”English, British Sign Language, Welsh, French, German, Spanish, Italian, Mandarin, Russian and Brazilian Portuguese”が選べるようです。
また、実際に案内人に解説してもらいながら回れるツアーもあります。
私は自分のペースで回りたかったので音声ガイド(英語)を選びました。
小さいスマホくらいのサイズです↓
音声ガイドによるツアーはこの3種類でした↓
こんなところにペッパーくんがいます。
5. 写真が撮れるのは”St Stephen’s Entrance”まで
写真は議事堂に入る手前(20%地点くらい)のSt Stephen’s Entranceまででしか撮ることができません。
その先は全面写真禁止となっています(一周してまた戻ってきますが)。
また、写真OKのところでもフラッシュ撮影は禁止されています。
5. 英国国会議事堂の見どころ
UK Parliament(英国国会議事堂)の見どころを紹介します。
1. Westminster Hall (ウェストミンスターホール)
入場するとまず到着する巨大なホール。左手に音声ガイド受取り口があり、右にはショップ、トイレ、カフェ(Jubilee Cafe)があります。
床にはエリザベス女王やチャールズ国王のプレートがあります(ゴールデンジュビリー記念など)。
ここはウェストミンスター宮殿で現存する最古の場所です。
2. St Stephen’s Entrance (セントスティーブンスエントランス)
国会議事堂への入り口で、残念ながら写真撮影が可能なのはここまでです。多くの彫刻、ステンドグラス、モザイク画がありとても綺麗なところです。
3. Central lobby (セントラルロビー)
「なんで写真が撮れないんだ!」と叫びたくなるくらい綺麗なロビー。
ゴシック式で壁にはモザイク画、床にはタイルが敷き詰められており、シャンデリアも豪華で息をのむくらい綺麗なところです。
八角形の形をしていることから、「オクタングルホール」と名付けられています。
中央等の真下に位置しており、北の庶民院、南の貴族院、西の聖ステファンホールと入り口、東のローワーウェイティングホールと図書館を繋いでいます。
4. Loyal Gallery (ロイヤルギャラリー)
33.5m×13.7mの宮殿の中でも最大級の部屋。
左右には巨大な絵が対となって飾られています。
片方はの1805年のトラファルガーの戦いで戦死した時のネルソン提督、もう片方は1815年のWaterloo(ワーテルロー)の戦い後にブリューヒャーと対面するウェリントン伯爵が描かれています。
この二人は以前の記事で紹介したセントポール大聖堂で埋葬されております。
この2人は英国史においても特別な英雄だということがわかりますね。
2人のお墓があるセントポール大聖堂の紹介記事はこちら↓
5. Loads Chamber (貴族院)
上院にあたる貴族院の議会場を見学することが出来ます。
赤を基調としたずらりと並んだ席を金色の装飾が囲んでおり、圧倒されるくらい豪華で綺麗です。
毎年国王がここで議会の開会スピーチを行い、その様子はテレビでも中継されます。
余談ですがここに設置されていた複数のテレビ(液晶)はLGとNEC製でした。アジアの製品が活躍していると思うと嬉しいですね。
6. Commons Chamber (庶民院)
下院にあたる庶民院の議会場を見学することが出来ます。
こちらでは緑を基調とした席がずらりと並んでおりますが、下院議員650人に対してここでは427人しか収容できないようです。
こちらも内装が豪華で見応えがありました。
また余談ですがここに設置されているテレビ(液晶)はSONY製でした。
他にもPrince’s Chamber, King’s Robing Room,Peers’ Lobby等があり、それぞれが議会における役割を持っているので、ガイドを聞いていて面白かったです。
また、各部屋には多くの肖像画や彫刻が展示されて、装飾も豪華です。
7. Jubilee Shop(お土産屋)
地下にはお土産屋があります。
8. Jubilee Cafe (ジュビリーカフェ)
一通り見終わったらここで一休みするのも良いでしょう。
6. ギャラリー
イメージが湧くよう、他にも撮った写真を何枚か載せます。
7. まとめ
今回はビッグベン横にある英国国会議事堂を紹介しました。
ロンドン観光の行き先として意外と挙がらない場所かもしれませんが、個人的にはロンドンを知る勉強のためでも、観光地としても是非ともおすすめしたい場所になります。
ウェストミンスター宮殿というだけあって素人ながら建築や内装も超一流という印象を受けました。
是非、国会議事堂を訪れて美しい装飾を楽しむと共に、UK(United Kingdom)の見識を深めてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
すぐ近くのウェストミンター寺院の紹介記事はこちら↓
\ロンドンへ持っていくべき物をまとめた記事はこちら/
コメント
コメント一覧 (4件)
初めまして、ユウジです。
リン様のブログをゆっくり拝見いただき、大変勉強になりますので、本当にありがとうございます。
ところで、気になるところがありまして、ご教示願います。
もし、教えていただいた、英国国会議事堂の公式HPを申込するつもりですが、特に、ウェストミンスター宮殿も全てゆっくりできるのでしょうか。
それとも、ウェストミンスター宮殿のみのツアーの内容も同じと思ってよろしいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
ユウジ様
りんと申します。
ご質問いただきありがとうございます。
当記事「【観光にもおすすめ】UK Parliament(英国国会議事堂)の見どころをご紹介【チケット予約方法も解説】」
で紹介している場所へは、同記事内で予約方法を紹介しているチケットで全て見学することができます。
なお、ウェストミンスター寺院、とは一般的にこの英国国会議事堂で紹介している場所と同じところを指します。
ちなみに近くにウェストミンスター寺院がありますが、こちらはまた別のチケットを予約する必要があります。
別記事「【ロンドン定番観光地】”Westminster Abbey (ウェストミンスター寺院)”の紹介【行き方・予約方法・特徴】」
(https://kaigainoseikatsu.com/westminster-abbey-no-shoukai/)でも紹介しているので、
ぜひ合わせてご検討ください。
よろしくお願いいたします。
リン様
ご教示いただきありがとうございました。
寺院よりも、宮殿がとても気になりました。また、バッキンガム宮殿と同じく、限られた期間しかオープンできないので、ゆっくり拝観いただきます。
それと、パリ観光もブログあれば嬉しいと思います。
りんさん、本当に情報をありがとうございます!
リン様
今はロンドン経由パリ北駅にいます。
おかげさまで、すごく満喫できました!
本当にこのブログがないと普通だったと思いますので、とても感謝します。merci,thanks
これからもよろしくお願いします!